どうも北海道で木こりやってごんたです
チェーンソーブーツって正直高いですよね
2万円近くする靴はちょっと迷いません?
私も最初の数年は安全靴で十分だと思っていました
でも15年山に入って、その考えは完全に変わりました
この記事を読むとチェーンソーブーツと安全靴の決定的な違いそして後悔しない選び方がわかります。
結論 チェーンソーブーツは刃を止める。 安全靴は足を守るだけ。 業務で使うなら迷わずブーツを選ぶべしです。

チェーンソーブーツと安全靴は結局どっちが必要ですか?
先に結論を言います
業務でチェーンソーを使うならチェーンソーブーツ一択です。
安全靴は先芯(つま先の鉄板)と滑り止めソールしかついていません。
刃が当たったら、普通に切れます。
プロの私でもよくあるのですが玉切り中に刃先がブレて足元に近づく瞬間、本気でヒヤッとします。
その一瞬のために、チェーンソーブーツの防護繊維はあるんですよね。
ちなみに正直に言うと法律で着用が義務化されているのは防護ズボン・チャップスであって、ブーツそのものではありません。 2019年8月1日施行の労働安全衛生規則改正で義務化されたのはあくまで下肢の防護衣(チャップスまたは防護ズボン)です。
ブーツに関しては、厚生労働省のガイドラインで先芯入り・耐滑ソールの安全靴が最低条件として明記されているだけなんです。
なので、義務かどうかで言えば安全靴でギリギリ違反ではないが正解
でも、それで納得できますか?という話を、この後していきます。
安全靴のまま現場に出ていた頃の話
私が北海道で林業を始めて3年目、まだ安全靴で下刈りと玉切りをこなしていた時期がありました。
2019年の冬、気温マイナス10℃を超えた日の玉切り作業中にチェーンソーの刃先が凍った枝に弾かれて、私の足の甲すれすれをかすりました。
怪我はなかったです
でも、本気でイライラするというか、足がすくむというかあの感覚は今でも覚えています。
同僚のひとりは地下足袋のまま特殊伐採の現場に入っていて実際にチェーンが甲に触れて縫うほどの怪我をしました。 本人いわく安全靴だと思って安心してたけど、切創防護は別物だったとのことです。
私はその年の春、オレゴンのユーコン(クラス1)というチェーンソーブーツを19,580円で購入しました。 正直、当時の私にとっては痛い出費でした。
ここで正直に失敗談も書きます
実は最初、通販でいつもの靴のサイズと同じ26.5cmを選んで、盛大に失敗しました。
チェーンソーブーツは厚手の靴下を履く前提で作られているので、いつもの感覚で選ぶとキツキツです。
初日の現場で、左足の小指のあたりが1日でマメだらけになりました。 結局、1サイズ上げて27cmを買い直す羽目になり、2足分で約4万円が消えました。
さらに数年後、排気量50ccのプロ機に買い替えたタイミングでも失敗しています。 クラス1のユーコンのまま使い続けていたのですが、同僚からそのクラスじゃ今の機体には合ってないと指摘されて初めて気づきました。 使っている機体の排気量とブーツのクラスはセットで見直す必要があるんですよね。
でも15年やってきて、あのタイミングで買い替えて良かったと本気で思っています。

安全靴のまま作業を続けるとどうなる?知らないと危険な話
安全靴の役割は落下物からつま先を守ることと滑らないことだけです。
チェーンソーの刃に対する防護性能は正直ゼロです
チェーンソーブーツの内部にはEN381-5やISO17249といった規格に適合した防護繊維の層が入っています。 刃が触れた瞬間、この繊維が刃に絡みついて、チェーンの回転を強制停止させる仕組みです。
安全靴には、この仕組みがそもそも存在しません。
ここで、数字も出しておきます
厚生労働省のデータでは林業の労災保険率は60/1000(平成28年度) 全産業平均が4.5/1000なので、林業は他業種の13倍以上は労災が起きやすい業種だということです。
しかも、林業の死亡災害の約6割がチェーンソー作業に関係するもの チェーンソーが原因の負傷では、下肢(脚・足)が最も多い部位だと厚生労働省の統計で示されています。
これは「なんとなく怖い」ではなく公式データが示す事実です。 下肢を守る装備を軽視すると、統計的に一番危ない場所を無防備にしているのと同じなんですよね。
もし業務中に負傷すれば、治療費だけでなく、休業による収入減も発生します。 70歳まで山で働きたいと思っている私にとって片足の機能を失うリスクは19,580円どころの話じゃないんですよね。
損失回避で考えると答えはシンプルだと思います
徹底比較|チェーンソーブーツ・安全靴・地下足袋の違い
数字で見たほうが早いと思うので、表にまとめました。
| 項目 | チェーンソーブーツ | 安全靴 | 地下足袋(スパイク) |
|---|---|---|---|
| 切創防護規格 | EN381-5 / ISO17249(クラス1〜3)、JIS T8125相当 | なし(JIS T8101:先芯・耐滑のみ) | なし |
| 対応チェーン速度 | クラス1=20m/s、クラス2=24m/s、クラス3=28m/s | 非対応 | 非対応 |
| 参考重量(片足) | 約2.1〜2.3kg | 約0.8〜1.2kg | 約0.4〜0.6kg |
| 参考価格帯 | 約15,000〜37,000円 | 約3,000〜8,000円 | 約2,000〜5,000円 |
| 法的位置づけ | 着用義務の明記なし(推奨) | ガイドライン上の最低条件 | 防護規格の対象外 |
| 向いている作業 | 玉切り・伐倒・枝払いなどチェーンソー接触リスクが高い作業 | 運搬・下刈りなど接触リスクが低い作業 | 急傾斜地での足場重視作業(チェーンソー作業には非推奨) |
参考までに、オレゴンのユーコン(クラス1・牛革製)が実勢19,580円前後上位モデルのフィヨルランド(クラス2・KWF規格取得)が実勢36,617円前後です。
クラスの数字が大きいほど、より高速なチェーンに対応できるつまり防護性能が高いという意味になります。 使っているチェーンソーの排気量やバー長に合わせて選ぶのが基本です。
KWF規格は、ドイツの林業機材の第三者試験機関の認証です。 EN381-5だけの製品より価格は上がりますが、その分、信頼性は高いと思います。

現役木こりが教える|チェーンソーブーツの選び方3つのポイント
① クラス(防護性能)で選ぶ
トップハンドルソーでの剪定や軽い枝払い中心なら、クラス1(20m/s)で十分だと思います。
排気量50cc以上のプロ機で伐倒や玉切りをするなら、クラス2以上を選んでおいたほうが安心です。
② 重量と足首サポートで選ぶ
チェーンソーブーツは、防護繊維が入っている分、どうしても普通の靴より重くなります。
傾斜地での作業が多い方は、軽量モデル(片足2.1kg前後)でハイカット・足首パッドありのものを選ぶと、疲労がだいぶ違いますよ。
③ 防水性・素材で選ぶ
北海道の冬は氷点下が当たり前です。
防水加工のヌバック革や透湿素材のモデルを選ばないと、雪解け水や汗で靴の中がビシャビシャになります。
積雪期に長時間の玉切り作業をする方は、天然ゴム製のクラス3ラバーブーツも候補に入れる価値があると思います。

まとめ

- チェーンソーブーツと安全靴は、防護性能がまったくの別物
- 法律上の義務は防護ズボン・チャップスまで。ブーツは推奨止まり
- チェーンソーブーツはEN381-5・ISO17249のクラス1〜3で防護性能が分かれる
- 参考価格はクラス1で約19,580円、クラス2の上位モデルで約36,617円
- 業務で日常的にチェーンソーを使うなら、事実上ブーツは必須装備だと思う
よくある質問
Q1. チェーンソーブーツは法律で義務ですか?
A. 義務化されているのは防護ズボン・チャップスです。
ブーツの着用義務は明記されていませんが、厚生労働省のガイドラインは先芯・耐滑の安全靴を最低条件としています。業務で日常的にチェーンソーを使うなら、事実上必須の装備だと思います。
Q2. 安全靴とチェーンソーブーツ、両方持つ必要がありますか?
A. 兼用はできませんが、両方使い分けている人は多いです。
私も運搬や下刈りだけの日は安全靴、チェーンソーを使う日はブーツ、と分けています。
Q3. サイズ選びで失敗しないコツはありますか?
A. 通常の靴より0.5〜1cm大きめを選ぶのがおすすめです。
厚手の靴下を履く前提で作られているので。
Q4. チェーンソーブーツの寿命はどれくらいですか?
A. 週5日稼働のプロ用途で、2〜3年が目安だと思います。
防護繊維は経年劣化するので、外側の傷や防護材のへたりを定期的に確認してください。
Q5. 地下足袋派のベテランも多いですが、危険じゃないですか?
A. 正直、私も長年地下足袋派でした。足場の良さは魅力ですが、切創防護はゼロです。
玉切り作業をする日はブーツ、林道の下見や運搬だけの日は地下足袋、と使い分けるのが現実的だと思います。


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